九州稲作日記(種まき編)
- 米ラボ
2022.6.16
みなさんこんにちは。
ゴールデンウイークが明けると、本格的な稲作シーズンが始まります。
九州北部の稲作地帯では一斉に種まきが始まります。
私が住んでいる佐賀県も例外ではありません。
この種まきの時期には、親族が一堂に会し協力し種まきに望みます。
お米が出来るまでにはさまざま工程があり、それは多岐にわたります。
今回は、「種まき」についてお話ししたいと思います。
種まきする為に先ず「苗田の準備」に取り掛かります。
ローラー掛けとビニール張りの工程があります。
次に籾種の準備です。
今年は、約三町五反分の種まきをします。
三町五反というと約34,650㎡ (10,500坪)です。
東京ドームの野球グラウンドの広さが約13,000㎡なので、約2.7倍の作付面積です。
町や反という単位をご存じでない方もいらっしゃると思いますので簡単に説明します。
これは日本で古来使用されていた尺貫法の面積単位です。
農業用語の単位で農家の方には馴染み深いものですが、一般的にはあまり使わない単位ですね。
・・・
種まきには、機械を使用します。
世の中が便利になった今、種まき自体は機械がおこないます。
籾種と籾種の上に被せる土をセットしたら、事前準備完了です。
・・と思ったら、
実際、機械を動かしてみると、籾種の上に被せる土が正しく落ちてきません。
機械ものには調整が必要です。
調整が無事終わり、正しく種まきが終わった苗箱をひらすら苗田に運び、並べます。
種まきが完了した苗箱の重さは、約2.0Kgになります。
はじめは、久しぶりに再会した親族との会話も弾み、約2.0gの重さもお構いなく、和気あいあいと作業を進めます。
・・が、
時間の経過とともに苗箱をひらすら苗田に並べるという単純作業と腰を屈めるという動作に、
次第に口数は減り、ため息が増えはじめます。
苗田に苗箱を並べました。その数、なんと750枚!
苗箱を並べるのが、大変で重労働です。腰が悲鳴をあげます。
一人ひとりの負担を減らす。そのために人手を必要とする訳ですね。
苗田に並べました苗箱に害鳥被害の防止ネット、保温する為に農業用不織布シートを
被わせて『種まき』終了!
7日~10日経てば、青々とした芽が出来てきます。
今回はここまで。
次回は『田植え』について書きたいと思います。
営業部・齊藤