なぜ水分を測定するのか?
- ケツトラボ
皆さんこんにちは。
今年も夏が終わってしまいましたが、まだ蚊が沢山いませんか?少なくとも私の近くにはいるようで、気が付けばいくつも刺されています。
調べてみたところ蚊は気温が22~30℃で最も活発になるらしく、実は涼しさの戻る今が本領を発揮する時期なのです。
気を付けてください!
本題に全く関係ないですけど。
さて今回は原点に立ち戻り、人はなぜ水分測定をするのかを解説します。
皆さんは「水分」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
熱中症を避けるには水分補給。
ヒトの体の70%は水分である
・・とか、人体に関わることであったり。
採れたて野菜はみずみずしくておいしい。
冷凍エビは水気が多くてパサパサだ。
・・など、食に関することもあるでしょう。
では、「品質管理としての水分は?」というとどうでしょうか。
今一つピンと来ないですよね。
一つ例を挙げます。
ポテトチップスを開封し、しばらく経ったら湿気ってしまっておいしくなくなった経験はありませんか?
湿気るというのは空気中の湿気を吸収してしまうこと。すなわち水分が高くなるということです。だからこそお菓子メーカーは、製造時はもちろん、流通を経てさらに長期保管に耐えうるパッケージングであるかの評価も含めて、水分を低く保てるように品質管理するのです。
「今日だけ・・」と言いながらしょっちゅう食べてしまうのは、ポテトチップスが水分管理されておいしいからであり、あなたや私のせいではないのです。
まぁ、そんな経験もあるかな。くらいの感じだと思いますが、身近なイメージが湧きませんか?
水分を測定して水分管理をする理由は、大きく分けて三つあります。
<特性・機能維持>
物が特性や機能を発揮するのに適した状態を保つため、もしくはそれを持続させるための水分管理です。
先ほどのポテトチップスの話が当てはまります。他には、木材やコンクリートなども水分と性能が密接に関わっています。
<重量取引>
多くのものは「〇g当たり〇円」という形で取引されます。
重量を重くするための加水は、最も手軽でお金の掛からない不正であり、平等な取引をするために水分測定が欠かせません。
<保存・保管管理>
物をカビさせないように厳密な管理には温湿度管理のほか、ものの水分を測定・管理することも重要です。カビ対策は家庭内でもありますね。
いかがでしたでしょうか。
厳密な水分測定は水分計を用いて行いますが、水分計を使わずとも、水分管理は意外と身近にあることもわかります。
今日はカレーだから、炊飯ジャーの3合目安よりも水を少なく硬めに米を炊くあなたも。
衣装ケースに除湿剤を入れて、カビを発生させないようにしているあなたも。
実は水分管理をしているのです。
ライター:ドロップD太郎