AI研究会 Maker Faire Tokyo2020 に参加!
- ケツトラボ
2010年ごろから「第3次AIブームが始まった」と言われてきました。
1960年代から存在したAIが、コンピュータの性能向上やビッグデータ収集が容易になったという背景もあり、機械学習とくに深層学習が注目され、画像認識技術を中心にブームが巻き起こりました。
当社でも、2018年に社内有志により「AI研究会」を立ち上げ、会社としての研究開発とは別に、AIで遊んでみようという活動をしています。
年に2回ほど社内で成果発表会も行い、傍聴者と意見交換も行いながら進めています。
いっぽう、電子工作やものづくり好きにはおなじみ「Maker Faire」が、今年も規模縮小しながらも開催されます。
このイベントは、『誰でも使えるようになった新しいテクノロジーを、ユニークな発想で使いこなし、皆があっと驚くユニークなものや、これまでになかった便利なものを作り出す「メイカー(Maker)」のお祭りです。』とのコンセプトがあります。
私たちAI研究会が研究成果を発表するのにピッタリの場です。
私たちが出展する品目は、「AIによるお米の品種判別装置」と「カラーセンサ搭載・瓶搗き精米機」です。
品種判別
上のお米の写真を見て、お米の品種をズバリ言い当てられる人は少ないでしょう。
左がコシヒカリ、右があきたこまちです。
並べてみると、お米には品種ごとサイズ感や形状に個性があるように感じます。実際、自分の田んぼでできるお米なら見て品種がわかるという生産者さんは少なくないようです。
目で見てわかるのなら、AIだって判別できるはず!と私たちは考え、AIの中でも深層学習(ディープラーニング)による品種判別の研究を行いました。
メンバー間の軽いイザコザなどの紆余曲折を経て、ようやく判別できる装置が完成しました!
装置の実物はぜひ現場でご覧ください。
瓶搗き精米
以前、当コラム「ケツトジャーナル:米ラボ」でレポートした「瓶搗き精米」を人力ではなく電動にしてみました。
玄米から精米にすると、ぬかが削れて白くなっていきます。ちょうど良い白さになったところで、精米はストップ!
白さを測るカラーセンサーを瓶に押し当ててリアルタイムに色を監視しながら、ちょうどよい搗精加減を狙います。
さしずめ当社の白度計がライバルといったところです。
(ウソです。センサ性能も測定スポットも違いすぎます。白度計ユーザーのみなさま、開発スタッフのみなさんスミマセン!白度計開発秘話はこちら)
人力で6時間かかる搗精が、この装置だと24時間くらいかかりそうなところが難点です。はたしてセンサーがストップをかける瞬間に立ち会える人は(私たちも含め)存在するのだろうか。
こちらも装置の一部のみ公開します。
2020年10月3日(土)、4日(日)
東京ビッグサイト
出展者名:KETT AI 研究会(twitter)
KETT AI 研究会を名乗って、ローマ字で読んだらケッタイになってしまいました。。
そんな「けったいな発明」に会えるのは Maker Faire Tokyo だけ!
会場でお会いしましょう!
ライター:K.OKAWA