玄米をくじけずに食べる方法【寝かせ玄米編その2】
- 米ラボ
「玄米をくじけずに食べる方法」の研究が大詰めです。
今回は「寝かせ玄米編 その2」です。
研究の経緯は過去記事(びっくり炊き編・炊飯器編1 / 2 / 3 ・寝かせ玄米編1)をご参照ください。
前回の「寝かせ玄米」についての結論は以下の通りです。
4日間寝かせて、味の変化を楽しめました。
保温すると水分が飛んで、もちもち感が損なわれるのでは?という懸念があったのですが、弾力はむしろ増していました。
そこで、4日目の玄米の水分を測定してみました。
当社の赤外線水分計FD-800を使用して測定してみることにしました。
水分測定
測定方法
こちらの記事にもありますが、ご飯の測定はコツがいりますよ。
①寝かせ玄米を厚手のビニール袋に入れ、空気を抜きながら口を輪ゴムで止める。
指や手のひらで粒が見えなくなるまでよく揉みつぶす。
②FD-800の試料皿の中心に7g載せ、上からラップをかけて指やローラーで平らに広げる。
③ラップを外し、FD-800で測定を開始する。
▼
▼
結果
炊飯精米や玄米の水分は60%と言われているので、3日寝かせた状態でもほぼ変わらないことがわかりました。
しかし、日ごとに食感はやわらかくもちもちとなり、香ばしさも出てくるのです。
・・・
そして、過去記事「炊飯器編その3 炊飯後冷凍」の結論を受け、寝かせ玄米をラップにつつみ1日冷凍し、電子レンジで再加熱するとさらにふっくら感が増すのではないかと思い、官能試験と水分測定を行いました。
検証
▼
▼
▼
水分測定
ラップに多くの水滴が付いていたことからもわかる通り、再加熱で蒸発したと思われます。
実食してみます。
官能試験
ん?
少しパサパサついている?それより、香りがとても強い。。
味の濃いおかずと食べていれば、気にならないですが。。
ここで気づきました。玄米を食べて、くじけているではないか!!
おすすめは出来ませんね笑
・・・
まとめ
・・・
さて、全5回に渡って「玄米をくじけずに食べる方法」をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
くじけずに食べる方法を模索して、最後にくじけてしまいました。
ただ、「炊飯玄米を冷凍して再加熱」と「寝かせ玄米」は今回の研究でたどり着いた、最も簡単でおすすめの方法です。寝かせ玄米では苦味対策で塩をひとつまみ入れて試してみたいですね。
みなさまも、健康と美容に良いとも言われる玄米を手軽においしく食べる生活を始めてみませんか?
ライター:Nokko
参考文献:日本食品標準成分表2015年版(七訂)