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小型精米器「パーレスト」《開発秘話》Part1

    • 開発秘話

2016年に発売された検査用小型精米器「パーレスト」の開発秘話です。
当器種の初期の開発担当責任者であるK氏と、後期開発担当責任者I氏にインタビューを敢行しました。

 

モデルチェンジ品の開発

編集部(以下、編)
当器種、小型精米器「パーレスト」は、すでに全国の農家さんで使用されている「パーレスト」のモデルチェンジ品ですね。まずはどのような器械なのか教えてください。
I:初代「パーレスト」は、1974(昭和49)年に発売されました。製造方法と色変更というマイナーチェンジを経て、今回のフルモデルチェンジとなっています。
小型精米器の名の通り、少量の玄米を搗精(とうせい:玄米表面のぬかを削ること)する器械です。

 

 初代「パーレスト」

 

編: 少量だけを精米するということは、お米屋さんやスーパーマーケットにあるような玄米をザバーッと入れて精米にするようなものではなく……。
: 一度に搗精できる分量は約10gですので、あくまで品質管理のための測定器に用いる検査用サンプルを作るための繊細な精米器です。

 

変えないことが重要

モデルチェンジに際して、どこを変えようと思いましたか?
I :まずは変える場所ではなく、変えない場所を堅守することが最重要だと考えました。初代パーレストはおかげさまでとても多くのお客様に使用していただいていて、農産物検査の現場でも使用されていました。そのため、新旧のパーレスト間で、搗精具合はもちろん、搗精時間も同等であることが基本コンセプトです。
変えないモデルチェンジ、ということですか。
I :搗精の結果だけは変えない、が大前提ということです。
内部的には大幅に変えていますし、外観も変わっていますよ。

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