68分→9分に!準備で差が出る測定時間【炊飯米の水分測定<赤外線水分計編>】
- 米ラボ
2024.4.10
前回、炊飯米の公定法にチャレンジしてみましたが、
※前回記事>>ご飯の水分測定は難しい?【炊飯米の水分測定<公定法編>】
実際の製造現場ですべてのサンプルを公定法で測るのは現実的ではありません。
そこで加熱式の水分計がよく使用されます。
弊社では赤外線水分計/FDシリーズという製品名で販売しています。
ということで早速、ご飯をつかって測ってみます。
過去の記事にて推奨の測り方を説明していましたので、
先ずはこちらを試してみます。
※過去記事>>炊いたご飯の水分を、赤外線水分計で測ってみた。
ご飯を7gとって、ラップをかけて、
ローラーでころころ。
・・・透けるくらいの薄さが理想だそうです。
ころころ。
・・・ローラーは壁紙を貼る用だそうです
ころころ。
・・・できました!
これをセットして、スイッチオン!!
はい、水分測定が完了しました。今回は16分でした。
公定法の3時間と比べたら圧倒的に早く終わりましたね。
ところで、この推奨方法って正直ちょっと準備がめんどくさいですよね~?
存外テキトーにやっちゃってもいいんじゃないの??って思ったので、
テキトーに測ってみました。
ご飯を炊飯器からとって、えいや!
22g試料皿に乗っかりました。
バラすのも、伸ばすのもめんどくさいからそのままスイッチオン!!
16分経過・・・
30分経過・・・
1時間経過・・・
68分、測定終了・・・!こんなにかかるの?!
せいぜい30分くらいと予想していましたが、まさかの1時間越え!
団子状だと水分が飛びにくく、また重量が必要以上にあるとなおさら時間が掛かってしまうようですね。
結果:適当にやると1時間後悔する。
でも、ちゃんと準備するならもっと早く測定できないかなと、
最上位器種、赤外線水分計FD-800君をお呼びしました。
この子はなんと、弊社オンリーの放射温度計を搭載した温度管理を得意とする水分計なんです。
サンプル温度を直読みすることで、
焦げ付かないぎりぎりまで加熱してすばやく測ることができる!とのことです。
・・・ほんとかなあ?
早速、推奨方法通りにローラーかけて、スイッチオン!!!
8分経過・・・はい終わり。もう終わり?!
測定時間が半分程度になりました。
結果:最上位器種はちゃんとできる子。
※時間の減少具合はサンプルの種類、水分量によって異なります。高水分ほど時間短縮されやすい傾向にあります。
まとめ
推奨方法は、推奨しているだけの効果がありました。
もっと時間短縮をしたい方には最上位器種FD-800もアリですね。
ライター:まかろにペン子