ケツトジャーナル

家庭用・バケツ稲用!?-小型もみすり器を開発しています

    • 米ラボ

2023.08.02

私たちケツト科学研究所では、お米用の分析器や水分計といった産業用測定機器の研究開発に日夜取り組んでいますが、今回はそれとは少し異なったユニークな製品を開発しています。

それがこの小型もみすり器 TR-50m(仮)です!

 

何ができる器械?

この器械は、もみから玄米への「もみすり」を手作業で行うための手動籾摺り機です。およそ玄米1合分を5分くらいでもみすりすることが可能です。

もみ殻の除去に掃除機を利用する点が大きな特徴です。構造をシンプルにすることによって、なるべく低価格に提供することを目指しています。

 

どういった時に使うの?

小規模な稲作体験、いわゆる「バケツ稲」をする際の収穫用として使っていただくことを考えています。

実は現在、こうした小規模なもみすりが出来る器械は市場に存在していません。小学校の稲作体験授業などでもみすりをおこなう場合は、ボールとすり鉢を使って実施しているようですが、これは1合分を取るだけでもかなり気の遠くなる作業です。

 

この器械を使うことで、今のやり方より簡単に、かつ若干の”遊び”を持ちながらもみを玄米にすることができるようになります。

その他の使い方として、ご家庭でもみすりを行う際の家庭用もみすり器として、また生産現場での坪刈り(お米の収量推定)といったような用途にも使えるのではないかと考えています。

なお弊社はもみすり器 TR-130電動もみすり器 TR-260といった製品を販売しておりますが、これはあくまでお米の水分検査時に「ほんの少しだけ」もみすりできれば良いといったレベルです。大量のもみすりをするための器械ではありませんのでご注意ください。

 

どうやって使うの?

説明動画をご用意いたしましたので、こちらをご覧ください。

使い方

  1. テーブルの端に本体を固定
    ・固定させることで、なるべく小さな力で効率的なもみすりができます。
    ・設置位置が深すぎると、ハンドルを回すときに受け皿が接触してしまうので注意が必要です。
  2. もみ殻を投入し、ハンドルを回す
    ・1周目にかかる時間はだいたい1分前後です。2周目以降は量が少なくなっていくので、回す力と時間は減っていきます。
  3. 掃除機に除去治具をセットして、もみ殻を除去していく
    ・治具は手で掴んだまま「もみ殻吸い込み⇒溜まったら外して排出」を繰り返すと効率良く回収できます。
    ・吸引力が強いと玄米も吸い込んでしまいます。器種によりますが、弱めの力で軽く当てる程度で十分もみ殻は除去できます。
  4. 3~4周繰り返す
    ・3~4周時点でのだっぷ率(もみすり効率)は9割程度です。

TIPS

  1. 「やせ籾用ロール」に交換可能です。
    ・バケツ稲の出来が悪く、痩せた籾が多い場合は通常のロールではだっぷ率が悪くなります。そうした場合は、幅が太いやせ籾用ロールに交換しましょう。
    ・通常のロールと組み合わせることで、3段階の間隔に調整が可能です。
  2. 電動ドライバーの取り付けが可能です。
    ・ハンドルは外せますので、電動ドライバーを取り付けて電動化することも可能です。
    ・ただし、100均などで売っているトルクの弱いものだとドライバーの方が負けてしまい、回りませんので注意が必要です。

試してみたい!

この器械はまだ試作段階で、発売が決まっているわけではありません。

それはこの器械が、私たちの普段販売している製品とは少しジャンルが異なっているものであり、どれくらい求められているのか把握しきれていない部分があるためです。もしかすると日の目を見ることなく消えてしまうかも……

そこで!現在、この器械に関するご意見・ご感想を募集しております。

このページをここまでご覧になられているということは、もみすりに少しでも興味を持たれている方ではないでしょうか?

ぜひ下記フォームから率直なご意見をいただけますと幸いです。

また現在、実際に試すことができる器械もご用意しております。

使ってみたいかも!という方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽に下記フォームからご連絡ください(応募期間:2023年11月末まで)。製品モニター募集は終了いたしました!沢山のご応募、誠にありがとうございました。

営業部・三橋

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